指示、報告・連絡・相談の内容が決まるまでには以下のプロセスがあります。プロセスごとにポイントを押さえておきましょう。
- 解説シートを読む=主人公としての自分の立場・役割の概要を理解する
- 案件を読み、個別の問題や課題を把握する
- 管理者として判断する(意思決定する)
- 文章化する
1. 解説シートを読む=主人公として自分の役割の概要を理解する
インバスケット演習は「管理職(あるいは管理的な立場)」になって問題解決を行います。ですから言うまでありませんが「管理職の役割」を踏まえた案件処理が求められます。「管理者の役割」には様々な説明の仕方がありますが、インバスケット演習では以下の2つの役割を主に意識して取り組んでみましょう。
着眼点
・あなたのなかで「管理職の役割」が整理できていますか。
管理者の役割 その1 人と組織を通じて成果を上げる
部下や上司、社内の関係者をうまく活用して管理者の役割を果たします。
管理者の仕事は多岐にわたる=→だから部下がいる 部下を活用するひとりでは手が回らない
着眼点
・何でも自分が当事者として全面に出て、処理しようとしていませんか。
・自分ひとりで抱え込みすぎず、
すぐにできる対策
部下や上司・同僚を活用して処理を行う=担当者だけでなく関係者にメールを送信する
上司へは適宜、処理方法、処理結果の報告メールを送信する
能力として定着させるための自己啓発の方法(現実の立場が担当者であったとしても)
周囲の人へ報告・連絡・相談をこまめに行い、自分の仕事の状況を知らせる
=必要な時に協力をしてもらえる環境づくりをしておく
上司へは決められたタイミングの報告(月間報告など)以外にも適宜報告する
その2 人に優しく、仕事に厳しく
優しくなければ人はついてきません、厳しくなければ結果は出ません
余りにも優しすぎ、あるいは厳しすぎる場合は成果を損ねます。
両立させるためにどうするのか、ここが管理者の能力の見せ所
資料:PM
すぐにできる対策
自分は「優し過ぎるところがある」と思っている人
指示に対する結果報告をはっきりと求める 例 以上の件、◯月◯日に報告してください
問題と人を区別して指示する 例 あなたを責めているのではなく問題を解決したい
自分は「厳しすぎるところがある」と思っている人
初めて接する人にはメールの冒頭で挨拶をする
問題を指摘する一方で、やる気や取り組み姿勢について感謝の言葉を添える
指示した事項についてはうまくいくように期待や信頼を述べる
能力として定着させるための自己啓発の方法(現実の立場が担当者であったとしても)
仕事の成果(結果)と担当者の努力の両方に目を向けるように意識する
例 業績が上がらない→やる気も能力もない、といように単純化して考えない
人の良いところを見る、見つける、探す習慣を身につけ、そこを伝える
問題が発生した時には「人を責める」のではなく「問題を攻める」ように意識する
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