文章の質を向上させるためのポイント

指示、報告・連絡・相談の内容が決まるまでには以下のプロセスがあります。プロセスごとにポイントを押さえておきましょう。

  1. 解説シートを読む=主人公としての自分の立場・役割の概要を理解する
  2. 案件を読み、個別の問題や課題を把握する
  3. 管理者として判断する(意思決定する)
  4. 文章化する

1. 解説シートを読む=主人公として自分の役割の概要を理解する

インバスケット演習は「管理職(あるいは管理的な立場)」になって問題解決を行います。ですから言うまでありませんが「管理職の役割」を踏まえた案件処理が求められます。「管理者の役割」には様々な説明の仕方がありますが、インバスケット演習では以下の2つの役割を主に意識して取り組んでみましょう。

着眼点
   ・あなたのなかで「管理職の役割」が整理できていますか。

管理者の役割 その1 人と組織を通じて成果を上げる

  部下や上司、社内の関係者をうまく活用して管理者の役割を果たします。
   管理者の仕事は多岐にわたる=→だから部下がいる 部下を活用するひとりでは手が回らない

着眼点
 ・何でも自分が当事者として全面に出て、処理しようとしていませんか。
 ・自分ひとりで抱え込みすぎず、

すぐにできる対策
  部下や上司・同僚を活用して処理を行う=担当者だけでなく関係者にメールを送信する
  上司へは適宜、処理方法、処理結果の報告メールを送信する

能力として定着させるための自己啓発の方法(現実の立場が担当者であったとしても)
  周囲の人へ報告・連絡・相談をこまめに行い、自分の仕事の状況を知らせる
   =必要な時に協力をしてもらえる環境づくりをしておく
  上司へは決められたタイミングの報告(月間報告など)以外にも適宜報告する
  

       その2 人に優しく、仕事に厳しく

       優しくなければ人はついてきません、厳しくなければ結果は出ません
       余りにも優しすぎ、あるいは厳しすぎる場合は成果を損ねます。
       両立させるためにどうするのか、ここが管理者の能力の見せ所

       資料:PM

 

すぐにできる対策
  自分は「優し過ぎるところがある」と思っている人
    指示に対する結果報告をはっきりと求める 例 以上の件、◯月◯日に報告してください
    問題と人を区別して指示する 例 あなたを責めているのではなく問題を解決したい
  自分は「厳しすぎるところがある」と思っている人
    初めて接する人にはメールの冒頭で挨拶をする
    問題を指摘する一方で、やる気や取り組み姿勢について感謝の言葉を添える
    指示した事項についてはうまくいくように期待や信頼を述べる

能力として定着させるための自己啓発の方法(現実の立場が担当者であったとしても)
  仕事の成果(結果)と担当者の努力の両方に目を向けるように意識する
    例 業績が上がらない→やる気も能力もない、といように単純化して考えない
  人の良いところを見る、見つける、探す習慣を身につけ、そこを伝える
  問題が発生した時には「人を責める」のではなく「問題を攻める」ように意識する

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